高校名人の将棋ブログ

楽しみながら、強くなる。

リアル対局で力が出し切れない3つの要因

こんにちは、ゆーしゃんです。

 

今回は、ネット将棋が得意でレート(段級)も高いのに、リアル対局になると力が出せないその要因についてご紹介します。

 

実はリアル対局で力が出せない人って結構いて、実際に自分もその立場でした。

 

私は7年前、将棋倶楽部24で2200ぐらいあったのに倉敷王将戦の県大会で大敗してしまいました。

 

逆に、相手の方が2800と聞いて強すぎると悲観していたのにも関わらず、勝ってしまったこともありました。

 

このように、ネット将棋でレートや段位が高かろうと、リアル対局ではあまり関係がないのだと思います。(ある程度は関係あるでしょうが。)

 

ネット将棋の点数や段位も大事ですが、リアル対局で勝ちたいのであれば、正しくネット将棋を活用する必要があります。

 

よって今回は、リアル対局で勝てない人が陥っているかもしれないネット将棋の使い方を見ていき、その上でその改善案を提示したいと思います。

 

1.ネット将棋とリアル対局の違い

まずはネット将棋とリアル対局の違いについてみていきましょう。

 

ネット将棋の特徴

・相手の顔が見えない

・落ち着いた環境で指せる

・早指しが多い

・遊び感覚でやっている人が多い

・練習感覚で思い切って指せる、負けても次がある

 

それに対して、リアル対局はどうでしょうか。

 

リアル対局の特徴

・対面である

・心理戦

・持ち時間がある

・真剣に指す

・独特の緊張感がある

 

分かりやすいよう、ネット将棋とリアル対局の特徴が対立するように示しました。

これを見てわかるように、ネットとリアル対局とでは感覚が違うということです。

 

2.リアル対局で力が出し切れない3つの要因

さて、今回の本題であるリアル対局で力が出し切れない要因についてみていきましょう。

 

①ネット将棋で勢いよく指してしまう

ネット将棋では、攻め一辺倒になったり、受けをしなくなったり、無理攻めをしてしまったりしがちで、攻めているだけで勝ってしまうということがよくあります。その結果、楽に勝てる勝ち方を覚えてしまいます。しかし、リアルの対局になると、なかなか攻めさせてくれません。必然的に守りに転じる局面も出てきますが、その時に果たして守れるのか。楽に勝てる勝ち方を覚えてしまうと、こういった苦心をして勝つ勝ち方を忘れてしまいがちです。つまり、守りに入ってもついには痺れを切らしてしまうでしょう。

こうならないためにも、ネット将棋では勢いよく指してはなりません。

攻め倒して勝つのではなく、攻めている状況で1手だけでも受けてみる意識を持つと良いでしょう。

 


②本番を意識しない

ネット将棋をただ指しているだけでは、練習としての効果は薄いです。そうではなく、ネット将棋でも心理戦を意識してみるのです。相手の持ち時間の使い方、相手の指し手の強弱など、もっと相手をよく観察する練習をしてみると良いでしょう。

 

これについては、昨日の記事でも5つのポイントのうちの1つとして紹介したのでそちらを参照してください。

将棋大会で最大限の力が出せるようになる5つのポイント - 高校名人の将棋ブログ (hatenablog.com)

 


③反省をしない

ネット将棋では、できるだけ多く対局しようとしてしまい、反省を疎かにしてしまいがちです。しかし、反省をしなければ数多く対局したとしても練習としての効果は薄いです。

反省をする際は、ぜひ将棋ソフトを使いましょう。まずは形勢が落ちた一手をチェックします。なぜその一手を指してしまったのかを突き詰めていき、その理由をノートにでもまとめます。そのノートを大会などの直前に見直せば、リアル対局で自分の弱点を意識することができます。私はこの方法を取り入れてからリアル大会でも力が出せるようになりました。

 

まとめ

リアル対局で力が出し切れない3つの要因

①ネット将棋で勢いよく指してしまう

②本番を意識しない

③反省をしない

 

今回はこれで以上になります。ありがとうございました。